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vol.10 No.3 ver.2 発行:成瀬医院 成瀬 清子 東京都杉並区清水 2-22-22 tel 03-5311-5133 |
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目 次
猛暑が過ぎたら急に寒くなったり、雨が続いたり、爽やかな秋晴れになかなかめぐり会えません。夏ばて、体調不良によるものかと思われる発熱、腹痛などが増えています。沓掛小学校を初め、近隣では流行性耳下腺炎(おたふく・ムンプス)の流行がみられます。また、区内の小学校、保育園では既にインフルエンザの発症が報告されています。皆さん健康管理には十分お気をつけ下さい。
最近にしては、比較的間をあけずにそよかぜ通信を発行します。特定健診に関してはまだわからないこともあるのですが、一歩進みましたのでお知らせします。特定健診とインフルエンザ予防接種の予約に関しては前号でもお伝えしていますので、併せてお読み下さい。
社会保険庁の改変により、主に中小企業の従業員、家族が加入していた政府管掌保険は10月から全国健康保険協会が運営する通称「協会健保」に変わりました。保険証の切り替えは順次行われるようで、新しい保険証が送られるまでは今までの保険証で受診できますが、新保険証が届きましたら必ずご持参下さい。
〜〜〜〜窓口での予約をお願いします〜〜〜
4月から特定健診が始まりましたが、未だにいつどこで受けられるのかわからない方がたくさんおられます。ただ、9月に、保険組合の連合会と医師会が集団契約をしたことにより、ようやく全ての保険組合が、健診を受けられる医療機関をお知らせできる体制になったと思われます。最終的には、各自に受診券が送られてくるまではっきりしないかもしれませんが、凡その流れをお伝えします。
当院では、6月から杉並区国民健康保険と後期高齢者の方の健診が始まりました。主に大企業が加入する組合保険は、いくつかの医療機関と契約をして検診を進めているところが多いようです。社会保険加入者のうち、保険本人は事業主健診の対象であるため、特定健診の対象にはならないようですが、被扶養者の方は今回の契約により、大枠では全ての保険で、医師会登録の医療機関で健診を受けることが出来るようになりました。ただ、医師会の医療機関を指定するかどうかはおそらく各保険組合が決めますので、出来ないところもあるかもしれません。協会健保(今までの政府管掌保険)に加入の被扶養者は医師会登録の医療機関、つまり当院でも健診が可能です。また、職種別の組合国民健康保険は、本人・被扶養者ともに当院で健診可能です。
医師国保に加入している私も、当初は9月頃、そして秋には受けられると聞いていましたが、未だ受診券が届いていないのが現状です。現場はなかなか制度に追いついていません。でも、40歳以上の方には必ず全員に受診券が送られてきます。受診券が届いたら下方にある契約とりまとめ機関名を見てください。「○○のみ」や「国保ベースなし」とあれば、受けることができません。その他は、空欄でも何か書いてあっても健診可能です。
さらに複雑なのが、健診項目と費用です。特定健診はメタボリック症候群を見つけ出し、きちんと指導して30年、40年後の医療費を抑制しようというものです。そのこと自体は大変よいことですが、健診内容をメタボリック症候群に特化しており、国の基準からは今までの区民健診に含まれていた貧血、クレアチニン(腎機能)、尿酸、心電図、胸部レントゲン検査、尿潜血、大腸癌(便潜血)などは除外されました。健診を受けに行って、心電図もレントゲンもとらないと驚きますよね。自費でもいいから追加で検査を受けたいという方もおられます。
幸い杉並区では多くの検査を従来どおり行うことになりましたが、それでも年齢により項目や自己負担金が異なります。また、社会保険の場合、比較的余裕のある大企業の健康組合などは、今までも胃の検査や超音波検査などを含めた健診項目の多い健診を行っているところがありますが、特定健診でも、組合により追加の項目があったり、受診者の負担率、負担上限額が異なったりします。健診項目や費用が様々なため窓口での混乱が生じています。
そのため、当院では今まで電話でも健診の予約を受けていましたが、10月以降、事前に受診券を持って予約に来ていただき、当院で健診可能なことと負担額を確認させていただき、皆さんにも健診項目を確認していただくことにしました。ご希望があれば、オプションで検査の追加も可能です。これにより、あらかじめ費用の計算ができ、当日の混乱をへらすことが出来ると考えています。今までの区民健診と同様の健診を自費で受けることも可能です。わざわざ予約にいらっしゃるのは大変ですが、皆様のご協力をお願いいたします。
上にも書きましたが、国が決めた特定健診の項目から大腸癌検診がなくなりました。杉並区は杉並国保、後期高齢者の検診には200円の自己負担はありますが、便潜血検査を項目に含めています。そして、社会保険の被扶養者でも国保組合の方でも自分の受ける健診に大腸癌検診がない場合は、単独で大腸癌健診を受けられるようになりました。健診のなかで、大腸癌検診はとても有用な検査です。ご自分の健診に含まれていない方は、是非大腸癌検診を受けられることをお勧めします。健康推進課に申し込みが必要ですが、申し込み葉書が受付に用意してあります。
インフルエンザの予防接種も今までは電話で予約が可能でした。しかし、注意事項等を電話でお話しするのはなかなか大変です。今年から、予約は窓口でお願いすることにいたしました。ワクチンの在庫があれば予約なしの接種も可能ですが、あらかじめ問診票や説明書をお渡ししたいですし、子育て応援券が使えるようになったことから、接種される方が増えるかもしれません。是非、窓口での予約をお願いいたします。
ペットボトルのリサイクルが進んでいますが、ラベルやキャップはプラごみとして分別されます。本来再生できるはずのプラごみも、杉並区の今のような集め方では本当に再生できているか不安です。ペットボトルのキャップは質の高い素材としてリサイクルできますので、400個で10円になります。燃やすとCO2を作ってしまうこのキャップを集めて世界の子供にワクチンを届けようという運動があります。世界ではワクチンを打たないために亡くなる子供が一日約6000人いるそうです。集めたペットボトルキャップの代金をエコキャップ推進協会からNPO法人「世界の子供にワクチンを日本委員会(JCV)」に届け、途上国の子供にワクチンを送る運動です。
最近マスコミにもとりあげられ、興味を持たれた方もおられるでしょう。しかし、近くに持ち込むところがなければ、集めたキャップの代金より送料のほうが高くなってしまいますし、いくらCO2の削減になるとはいえ実際に取り組むのは簡単ではありません。
そこで、成瀬医院を回収場所として、エコキャップ運動に参加することにしました。多くの方が参加してくださり一定量集めれば、回収に来ていただけます。キャップ800個でポリオワクチン一人分が購入でき、一人の子供の命を救えたら、、、。実は、そんなに簡単なことではないことはわかっています。例えワクチンは20円で買えても、子供に接種するにはその何倍もの活動費が必要です。それでもキャップを集めれば、確実にリサイクルされ、何かに役立っていることが実感できます。その他雑多なプラごみと一緒くたにするより、ずっと確実だと思いませんか。是非、ペットボトルキャップを持ち寄ってください。そのとき、ラベルなどが貼ってあったら、必ずはがしてください。医院の中に入らなくても気楽に持ち寄れるよう、回収ボックスをポストの脇に設置しました。空き缶入れのように見えますが、ゴミ箱と間違えてごみを入れないで下さいね。
そして、少額ながら活動資金も寄付したいと思っています。皆様も、もしお気持ちがあればわずかでもご寄付いただけたらうれしいです。今年から子育て応援券がインフルエンザの予防接種に使えるようになりました。日本に暮らす幸せを感じ、さらに杉並区に住んでいてよかったなと思ったら、この機会に10円でもいいのでご寄付いただけたら、確実に世界の子供を救うことにつながると思います。キャップが集まりすぎて利用されていないとの記事が週刊誌に出たことがあるそうですが、先日協会の方と直接お話したところ、全く問題はないので、もっともっと集めたいとのことでした。皆様のご協力をどうぞよろしくお願いいたします。
例年通り、11月、12月の月、火、木、金の午後3時から3時45分にインフルエンザ予防接種の専用時間を設けます。受付は3時からでネットでの受付は出来ません。もちろん通常の診察時間内でも接種可能です。
インフルエンザの予防接種を受けたいけれど、平日は仕事で来院できない方のために、11月15日と12月6日に土曜の午後、2時から4時に予防接種を行います。対象はお仕事をされている方で、学生さんは受けられません。完全予約制で料金は4000円です。
10月28日(火)は沓掛小学校の校医業務のため、午前中の診療は10時15分までとなります。午後は通常に診療いたします。また、10月30日(木)は沓掛小学校「まち探検」の訪問学習のため、午前の診療が10〜15分中断いたします。ご迷惑をおかけいたしますがよろしくご了承下さい。
今年は曜日の関係で、年内の診療は12月26日(金)午前まで、新年は1月5日(月)から診療開始となります。例年に比べ長い冬休みとなりますので、お薬が不足しないよう、十分ご注意下さい。
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