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Vol.6 No.3 Ver.1 発行:成瀬医院 成瀬 清子 東京都杉並区清水 2-11-12 tel 03-5311-5133 |
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目 次
9月1日で当院も5周年を迎えました。このそよかぜ通信も、当初の予定通りには発行できませんし、不十分な事がいっぱいあります。患者さんの御不満も充分に把握できていないこととは思いますが、とにかく大きな事故もなくここまで無事に来られたことに感謝致します。
地域に根ざした診療所にしたいと思っております。医者もスタッフも、皆様のご指摘により育ちます。どうぞ忌憚なき御意見をお寄せ下さい。今後ともよろしくお願いいたします。
母子手帳を初めて手にした時、ああ、もうすぐ母親になるのだなあと感慨を新たにされた方も多いことでしょう。その後、何気なく使っている母子手帳。健診や予防接種を受ける時に記録はしてもらうけど、どの予防接種が済んだのか確認できるもの、くらいに思っていませんか。この母子手帳の記録が後になって結構役にたったり、必要になったりするのです。医療機関で記入してもらうだけでなく、かかった病気や学校等の身体測定の結果、気付いたことなど、いろいろ記録しておくとさらに便利です。
たとえば、高熱と発疹が出ている大学生に、「はしかの予防接種は済んでいますよね」と確認したくても、小さい頃の事は覚えていません。では母子手帳で確認をと言っても、予防接種もすっかり終わり中学校を卒業する頃には、どこへしまったか忘れてしまうお母さんが結構いらっしゃいます。そして、予防接種やかかった病気のことを一番知っているはずのお母さんの記憶も一緒にどこかへいってしまってるのですね。「受けるべきものは全部受けているはずだけど」といった情報だけでは、予防接種の制度が時々変わることもあり、何を受けたかはっきりしません。かかった病気となれば、さらに不確かです。水疱ができた病気が、水ぼうそうだったのか手足口病だったのか分からない、というような事はしばしばあります。
また、海外に留学したり、仕事で長期に行く場合に必要になるのが予防接種の記録です。アメリカの学校へ留学、転校する場合は、各種の予防接種を何年何月何日に受けたか、細かい証明を求められます。母子手帳があれば、予防接種を受けた医療機関でなくても証明書を書いてもらえますが、ない場合は厄介です。医療機関に問い合わせても5年以上前の記録は残っていないかも知れません。記録がないと、かなりの数の予防接種を受けなくてはならないことがあります。今は「外国なんて関係ないわ」と思っていても、この国際社会では、いつ必要になるかわかりません。
最近は、海外で予防接種を受けられる方が多くなって来ましたが、接種証明はほとんど一枚の紙に書かれたものです。どこかにまぎれてしまう前に、母子手帳に書き写しておきましょう。長期に滞在される場合は、日本語と英語の両方で書いてある母子手帳をもらい、現地で直接母子手帳に記入してもらうとよいでしょう。また、海外で出産され帰国した場合でも、母子手帳をもらえます。海外での事は自分でできる限り記入しましょう。
妊娠中から小学校へ入るまでの記録が一つにまとめられて記録されている母子手帳はとても貴重なものです。このシステムは日本独自の物だった様ですが、その有用性が評価され、日本から開発途上国への援助に母子手帳を贈り、大変喜ばれているという話を聞いたことがあります。また、二十歳になったらお祝に母子手帳を子供に贈り、自分の健康と母子手帳は自分で管理する事を勧めているドクターがいましたが、なるほどと思います。母子手帳はお母さんの物ではなく、お子さんの大切な記録。なくて困るのはお子さんです。もし使うことがなくても、初めて喋った言葉などが記録してあると、素敵な思い出の一冊になります。是非あれこれ書き込み、大切に保管しておいて、二十歳のお誕生日にプレゼントして下さい。
インフルエンザの予防接種の時期が近づきました。御承知のように昨年はワクチンが不足しました。当院は必要量を把握するため予約システムをとっていますが、対応は大変なものでした。問題は色々あるのですが、一番困ったことは予約をなさっても予防接種を受けない方が多くおられた事です。今年は去年のように不足することはないと思いますが、予約の方法を変更することにしました。一番のポイントは、予約時に接種期限を決める事です。基本的には、9月中に予約なさった方は11月末、10月1日以降に予約された方は一ヶ月後までに一回目を接種されない場合、自動的にキャンセルさせていただきます。2回目の期限は接種時期により異なるので、一回目の接種時におしらせします。本来12月中に終わらせることが望ましいので、1月以降の予約は期限を短くする予定です。予約時に予診票とともに期限を記入した予約票をお渡ししますので、なるべく来院して予約をなさって下さい。
接種時期ですが、一般の方はワクチンが入荷次第開始します。例年の入荷は10月20日前後でしたが、昨年は10月7日に入荷しました。入荷次第ホームページと院内外の掲示でお知らせします。公費が適用の高齢者の方は11月1日からになります。費用は昨年と同様、一回接種につき13才以上3000円、13才未満2500円、公費負担の高齢者2200円です。インフルエンザに関するその他のことは、バックナンバーでお読み下さい。
当院の正式な受付開始時間は9時ですが、今まで八時過ぎに玄関の鍵を開け、いらした順に受付をしておりました。しかし、診察券を置くだけで受付ができたため、早くからいらっしゃる方が次第に増え、具合の悪い方も早く診察を受けるためには長く待たなくてはならなかったり、9時より少し早く診察を始めたい場合、受け付け一番の方が帰られていると不都合が生じたりしました。早くから受付ができること、少し早めに診察を開始すること。皆様の便宜を計っているつもりの事が、かえって混乱を招くことをようやく認識しました。また、防犯上にも問題があるので、診療受け付け開始時間を8時45分とし、健診の予約が入っていない日は、鍵をあけるのも40分前後に致します。8時40分からの健診のある日はもちろんもう少し早く開けますが、いずれにせよ今までのような早い時間には開けません。これから寒い冬に向かいますが、早くいらしても入れないことになります。皆様の御理解、御協力をよろしくお願いいたします。
諸事情により、今まで杉立先生にお願いしておりました土曜日の診療を、8月より休診とさせていただいております。土曜日しか受診できない方には不自由をおかけすることとなり申し訳ありません。私は従来通り城西病院で診療を行なっておりますので大人の方は受診可能です。小児科はなく、原則18才以上の方ですが、土曜の成瀬の外来に限り中学生以上なら診察可能です。小児の診療の体制が整っていませんし、私が診察すると、他の患者さんにいつも小児科をやっているとの誤解を与えることになりかねませんので、中学生以上とさせていただきます。記憶力が悪く、みなさんが飲んでいらっしゃる薬をすべては覚えておりません。受診される場合は、普段飲んでいらっしゃる薬の名前を控えていらして下さい。また、休診、代診の場合もありますので、念のため確認してから御来院ください。受付は11時半までですので御注意下さい
インフルエンザの予防接種に関しては、土曜しか来院できない方を対象に、11月と12月に一回ずつ、土曜の午後に、完全予約制で行なうことを考えています。仕事のある大人の方に限定するつもりですが、日時等の詳細は決まり次第お知らせいたします。
11月11日(木)は沓掛小学校の校医業務の為、午前10時15分から12時の診療担当を杉立医師に変更させて頂きます。よろしくご了承下さい。
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紙面も余っていますし、まだまだ書きたいことはあるのですが、7月に書き始めて、未だに発行できないそよかぜ通信。今回はここまでにします。年内中に、もう一回発行できるよう頑張ります。
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