[Top ページへ] [そよかぜ通信:総合目次] |
|
|
|
|
Vol.3
No.3 (ver.2) 発行:成瀬医院 成瀬 清子 東京都杉並区清水 2-11-12 tel 03-5311-5133 |
|
10月中旬頃から風邪の患者さんが増えてきました。これから寒くなるにつれ、インフルエンザの流行が心配されます。特に、高齢者、慢性疾患のある方、5歳以下のお子さんは是非予防接種をお受けになる事をお勧めします。
インフルエンザによる高齢者の死亡の8割は、予防接種により防げると言われています。日本でもようやく国がワクチンの有効性を認識し、高齢者(65歳以上)の予防接種に対し一部公費負担を行う事を決めました。23区ではようやく11月20日より一部公費負担(約半額)により接種ができることになりました。自己負担分2200円は医療機関窓口でお支払いいただく事になります。予診票は各医療機関に用意され、個人には送られてきません。杉並区にお住まいの方は当院ですぐ接種ができますが、他区の方はそれぞれの区の予診票をあらかじめもらって御持参の上お越し下さい。三多摩地区の方も同様に可能です。この場合は自治体負担分は杉並区が負担しますので、窓口で聞かれた場合はその旨お伝え下さい。
60歳以上、65歳未満の方で、心臓、腎臓、呼吸器またはHIVによる免疫機能に身体障害者1級程度の障害があり、身体障害者手帳をお持ちの方、医師の証明が可能な方も、公費負担の対象になります。
この制度を利用した予防接種は2月28日まで可能ですが、インフルエンザは例年11月頃から少しずつ出始め、早ければ12月中に流行が始まります。予防接種をしてから十分抗体(免疫)ができるまでに約4週間かかりますので、できるだけ11月中旬までに接種を済ませたいところです。予防接種を予定している方はなるべく早く済ませましょう。インフルエンザに関するその他の情報は、昨年のそよかぜ通信をお読み下さい。
個人的には政治に対する思いはいろいろありますが、自分の医療に政治は持ち込まない方針でおりました。ただし、今回の政府の政策を見ると、今まで以上に日本の医療の将来に強い危惧を覚えます。痛み分けと称して、患者さん、医療機関双方に今まで以上の負担を課すことを強力に押し進めようとしています。
高齢化社会になり、医療内容が高度になると、現状の保険制度では医療にかかる費用をまかないきれないのは事実です。しかし、医療費の患者負担割合は、1980年には40%でしたが、1998年には46%になり、これにより受診が12%も減っています。既に、いかに家計を圧迫しているかがうかがえます。これをさらに増加させようとしているのです。日本の医療費全体は決して高くありません。国内総生産(GDP)に対する医療費の比率は、先進7カ国中6番目です。(7番目のイギリスは医療費を増やそうとしています。)それでも、日本の医療水準は一応トップレベルと評価されています。日本が少ない医療費でどうにかやっているのは、先進国に比べ、主に人件費を極端に減らしている(米国の1/8)からで、慢性人手不足の過重労働に支えられた医療なので医療ミスも起きてしまうのです。ただでさえ医療機関の倒産が増えているような現状の中で、これ以上診療報酬を減らせば益々医療の質が低下します。日本の医療は危機的状態です。国庫負担率はどんどん減っています。公共事業費のGDP比を先進諸国なみに引き下げれば、医療費を先進諸国なみに引き上げるのはたやすい事です。財源がない訳では決してありません。何に税金を使うべきなのか、それをしっかり見極める政治が必要なのです。
という訳で、医療保険制度改悪に対する署名運動を行っています。既に御署名下さった方はありがとうございました。医師会で行った分は既に提出致しました。引き続き保険医協会が署名運動を行っていますのでよろしく御協力下さい。
久しぶりに発行したそよかぜ通信が、やさしく、やわらかく私の思いを伝えてくれる様にとの当初の思いとは裏腹に、随分硬い話になってしまいました。でも、将来を思い、本当に良い医療ができるのだろうかと考えると、書かざるを得ません。
今年はほとんど通信が出せずに終わってしまいました。私にとって、そよかぜ通信はとても大切なもので、それだけに、最低限納得できるような文章にならないと発行できません。検査データについての説明は思いのほか難しく、長くなるばかりで何枚もの原稿を無駄にしながら発行に至らず申し訳ありません。
来年は、検査データも含めもっと皆様のお役にたつ情報をお届けしたいと思っています。
現在使用中の駐車場は、12月10日で閉鎖されることになりました。北側にある道路に沿った駐車場に2台分借りられる事になりそうですが、まだ正式に契約はしていません。極力駐車場が確保できるよう努めます。医院の前に駐車されても、患者さんの場合まず駐車違反にはならないと思いますが、現在の駐車場も工事が始まり、今以上に工事関係の車が増えると思われます。車で来院される方は御注意下さい。新しい駐車場の場所は決まり次第、医院前の塀に掲示致します。
高齢者健診の期間は、11月いっぱいです。城西病院で行うレントゲンと眼底検査も11月を過ぎると受けられなくなります。予定されている方は、なるべく早くお受け下さい。
健診は心電図等に時間がかかるので、具合の悪い方をお待たせしないために原則的に予約制で、8時40分から行っています。朝が弱い方、空腹でもお待ちになれる方は、比較的空いている10時半頃お出で下さっても結構です。
今まで子供の保育園のお迎えの関係で、夕方の診療を早く終わらざるを得ず、皆様には御不便をおかけしていましたが、末の子も1年生になり、10月より夕方の受け付終了時間を6時にいたしました。また現在、金曜日も、第1、第3、第5のみ夕方の診療を行っています。新年からは、すべての金曜日の夕方診療を行う予定でしたが、業者さんとの面会や、器機のメインテナンス等の為の時間も必要なので、毎月最終金曜を除いた金曜の夕方に診療を行うことにしました。分かりにくく混乱させて申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。
インフルエンザの予防接種を始めましたので、昨年同様、混雑を避け、具合の悪い方をお待たせしないためと感染症の方との接触をなるべく防ぐため、3時半から4時を予防接種の時間にしています。通常の診療時間にも行っています。御都合の良い時間に起こし下さい。なるべく12月中に接種を済ませていただきたいので、3時半からの特別枠は一応12月一杯の予定です。1月に入っても希望者が多い場合は、また考えます。
次回の休日診療担当日は12月9日です。午前9時から午後5時まで、昼休み無しで診療しています。急患の方はお越し下さい。
年末の診療は、12月28日(金)まで行います。28日は第4金曜ですが、夕方の診療もいたします。新年は7日(月)から開始いたします。長い休みとなりますので、お薬の残量を確認して下さい。
[Top ページへ] [そよかぜ通信:総合目次] |
Copyright (C) 2003 成瀬医院 |