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成瀬医院

 


そよかぜ通信
 

Vol.2  No.3 (ver.2)
2000年3月13日

 

発行:成瀬医院  成瀬 清子

東京都杉並区清水 2-11-12

tel 03-5311-5133

 

 

目 次

 

いよいよ花粉症が本番

感染症情報

咳止めの薬

肥満は万病のもと

 


いよいよ花粉症が本番

 様々な色合の梅の花が目を楽しませてくれるこの頃です。でも3月に入り、春めいた日がちょっと続いたら、急激に花粉症の諸症状が出始めました。今年は特に目の症状の強い方が多いようです。前号で花粉症の治療に触れましたが、花粉症の対策は薬を使うだけではありません。花粉症で苦労されている方は、もう充分御存知かもしれませんが、マスクをする。風の強い日には窓を開けたり、戸外に洗濯物を干したりしない。干した布団や洗濯物を取り込む際には、叩いたり払ったりして花粉を家の中に持ち込まない。過労、ストレスを避けるなどの工夫が必要です。また、粘膜が弱っていると症状が強くなるので、鼻や喉の粘膜が乾きすぎないように注意して下さい。

 

感染症情報

 今年のインフルエンザは、大きな流行を見せず終わってくれそうですが、それでもぽつぽつと今もみられます。普通の風邪もこの季節にしては少ないですが、最近、風疹らしき感染症と水ぼうそうが複数出ています。そんな中でこの1週間はまたまた感冒性胃腸炎が目立ちました。感冒性胃腸炎に関しては、今年の1号に少し書きましたので参考にして下さい。そして、咳のひどい風邪も多いです。ひっきりなしに出る咳は本当に辛いもの。ぴたりと止まる薬はないものでしょうか。

 

咳止めの薬

 咳は本来、異物を排除しようとする神経の反射ですから、痰があれば当然咳がでます。そして、痰がなくてものどや気管に炎症があれば神経が刺激されて咳が出ます。ですから、痰が無くなり炎症がおさまらなければ本当には咳は止まりません。咳止めの薬のほとんどは咳の反射を止める対症療法ですから、飲んだあとしばらくはおさまっていても薬の作用が切れればまた出始めます。咳止めの薬は楽にはなりますが、風邪そのものを早く治してくれる薬ではありません。

 咳は薬で単に抑えるだけでなく、痰を出しやすくしたり、粘膜の炎症を治すことで咳を早く減らす工夫が必要です。特に、黄色や緑色の痰が出る場合などは、咳を止めるより、むしろ痰を出してやることが大事です。具体的には、水分を充分摂ること、部屋の湿度を保つこと、冷たく乾いた空気をなるべく吸わないことなどです。喉や気管の粘膜が乾くと抵抗力がおち、他のばい菌やウィルスにさらに感染しやすくなります。マスクは、他人に移さない、他人からもらわないというだけでなく、粘膜の乾きを防ぐ効果があります。うがいやアメで喉を湿らせることも、単に咳を抑えるだけでなく、治りも速めます。

 では、咳止めの薬は、なるべく使わないほうがいいのでしょうか。そうではありません。眠れない程咳が出ては睡眠が充分とれず、風邪の治りも遅くなります。中耳炎になりやすい子供達では鼻水と一緒に咳を抑えることも大事です。咳でもどしてしまう事もありますね。また大人では、激しい咳が続くと腹筋が痛んだり、ひどい場合には肋骨にひびが入ってしまうこともあります。何の為に薬を使うのかをよく理解して、症状に合わせて上手に使いましょう。

 

肥満は万病のもと

 誰でも太ることが健康によくないことは知っています。でも、やせたいと思っても、そう簡単にやせられるものではありません。痩せるには何と言っても食事が基本ですが、コツは、わびしい食事にせず、とにかく、ゆっくりペースで取り組むこと。ダイエットについては、私の一番得意とするところですので、またいずれ、詳しくお伝えしたいと思いますが、取り敢えず参考にできるお料理は?

 この度、「体脂肪を減らす低カロリー、低脂肪の献立と料理」という本の巻頭に、短い文章を書きました。ボリュームはたっぷり、でもエネルギーは一日1400−1600カロリーの献立やカロリーを抑えた揚げ物など、健康料理がたくさん載っています。待合室に置いてありますので、体脂肪の気になる方は参考にして下さい。御希望の方には、一割引きでお渡しできますのでお申し出下さい。

※ 追記(2003年8月)

その後、和食でダイエットという本に、もう少し詳しく書きました。

こちらは、消費税抜きの値段で購入可能です。

 

 

診療担当医変更のお知らせ

 3月24日(金)と4月7日(金)は都合により、午前9時−12時の診療を杉立先生、午後1時―3時の診療を成瀬が担当致します。

御迷惑をおかけいたしますが、よろしく御了承下さい。

 

 年度末も近く、雑務に追われ、発行がすっかり遅くなってしまいました。この号を書き始めた頃に比べ、花粉症がますます猛威をふるっています。花粉症についてもっと書けばよかったなと思いつつ、、、。

 


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