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創 刊 号 Vol.1
No.1 発行:成瀬医院 成瀬 清子 東京都杉並区清水 2-11-12 tel 03-5311-5133 |
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目 次
このたび、半世紀以上にも渡って地域医療に貢献されてこられた
杉立美恵先生の後を引き継ぎ、成瀬医院を開業させていただくことになりました。東京女子医大を卒業以来、ずっと母校の第二内科(内分泌内科)におりましたが、地域医療は以前から医者として最もやりたかったことですので、その機会を与えられ大変うれしく思っております。
大学病院は、高度先進医療を担う病院と位置付けられていますが、そこで外来をやっていますと、単なる風邪などで受診される方が多く、また、ご本人はもとよりご家族やご友人のことも含めて様々なご相談を受け、いかに身近に気軽に相談できる医者を持たない方が多いかを痛感してきました。私の生まれ育ったこの地域で、何でも相談できるホームドクターを目指したいと思っています。
医療設備もほとんどない小さな診療所でどのようなことができるでしょうか。多くの患者さんは病気になった時、具合の悪いとき、自分の身体に何が起こっているのか不安になります。そこで、必ずしも診断名がつかなくても、どんなことが起こっている可能性があるのか、私の判る範囲でお話し、心配なさそうなのか、やはり検査が必要なのか、その方向付けするのが私の役目だと思っています。もし検査や入院が必要な場合は、状況に応じ、主に城西病院(私が現在も土曜日に外来をしている病院で、四面道の近くにあります。CT等もその日にでき、緊急時には、大抵その日に入院できます。)や女子医大(大抵ベットは満床で、緊急時の入院は無理ですが、より精密な検査が可能です。)と連携して行っていく予定です。
スタッフ共々不慣れで、お待たせしたり、何かとご迷惑をおかけすることがあると思いますが、ご容赦のうえ、どうぞよろしくお願いいたします。
患者さんと、なるべく同じ方向を向いた医療がしたい、充分なコミュニケーションを持ちたいとの思いはありますが、ゆっくり時間をとることは必ずしも容易ではありません。そこで、以前から地域医療をする際には、色々な情報や私の思いを伝える院内通信を出したいと思っておりました。そして、通信の名前は、私の様々な思いが皆さまに、優しく柔らかくそよ風のように伝わってくれるよう、「そよかぜ通信」にしようと決めておりました。これが、そよかぜ通信誕生の経緯です。
たとえば、予防注射についてや薬の副作用など、皆さまが疑問に思っておられるのではと思う事柄などにつき、私はどう考えるかをお伝えしたりしたいと思います。今後、月に一回のペースで出す予定ですのでどうぞよろしくお願いいたします。
第一号はゆっくり時間をかけて書くつもりでしたが、案の定、泥縄になってしまいました。第一号でもう少しお伝えしたいこともあったのですが、次号にいたします。
厳しい残暑が続いています。体調を崩されませんように。
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